善福寺の逆さイチョウ(国指定天然記念物)|どんな福が宿る場所か
麻布山善福寺は天長元年(824)に弘法大師が開山したと伝わる古刹です。境内のイチョウは、貞永元年(1232)に親鸞聖人が地へ挿した杖から枝葉が繁茂したと伝えられ、善福寺公式では樹齢750年余または800年余と案内されています。幹から多数の乳状の気根が垂れ下がる姿で知られ、「逆さイチョウ」と呼ばれています。文化庁の国指定文化財等データベースによると、大正15年(1926)10月20日に国の天然記念物へ指定されました。指定時の解説は、根元から幹に沿って伸びる一ノ枝があり、地上5尺ほどの位置でその枝と幹を合わせて測ると幹回り3丈1尺(約9.4メートル)だったと記録しています。これは指定時の記録であり、現在の実測値ではありません。1945年5月の空襲で主幹上部を失いましたが、その後も枝葉を伸ばす姿が港区地域情報紙に記録されています。現在の本堂は、徳川家康が慶長12年(1607)に東本願寺八尾別院の本堂として建立した建物を、昭和36年(1961)に移築・再建したものです。

時のながれ
- 天長元年(824) — 弘法大師によって善福寺が開山されたと伝わります。
- 貞永元年(1232) — 親鸞聖人が善福寺を訪れ、地へ挿した杖からイチョウが繁茂したと伝わります。
- 慶長12年(1607) — 現在の本堂となる建物が、徳川家康により東本願寺八尾別院の本堂として建立されました。
- 安政6年(1859) — 善福寺に初代アメリカ公使館が置かれ、タウンゼント・ハリスらが滞在しました。
- 大正15年(1926) — 10月20日、善福寺のイチョウが国の天然記念物に指定されました。
- 昭和20年(1945) — 5月25日の空襲で主幹上部を失う被害を受けましたが、その後も枝葉を伸ばし続けました。
- 昭和36年(1961) — 東本願寺八尾別院にあった本堂が善福寺へ移築され、現在の本堂として再建されました。
近くの福
- 出雲大社東京分祠(縁の福・約1.0km)
- 赤坂氷川神社(縁の福・約1.7km)
- 芝大神宮(千木筥・関東のお伊勢さま)(縁の福・約1.8km)
- 愛宕神社(出世の石段)(金の福・約1.9km)
参考・出典
- 国指定文化財等データベース 善福寺のイチョウ
文化庁 - 麻布山 善福寺
麻布山善福寺(公式) - 逆さ銀杏
麻布山善福寺(公式) - 港区地域情報紙 ザ・AZABU 第32号
東京都港区 - 東京の名湧水57選
東京都環境局 - No.1 柳の井戸(港区)
東京都環境局