芝大神宮(千木筥・関東のお伊勢さま)|どんな福が宿る場所か
芝大神宮は、天照大御神と豊受大神を祀り、「関東のお伊勢さま」と親しまれてきた神社です。寛弘2年(1005)、一条天皇の御代の創建と伝わります。名物の千木筥(ちぎばこ)は、藤の花を描いた曲げ物を三段に重ねた縁起物です。「千木」が「千着」に通じることから、女性が衣服の増加を願って箪笥に納める習慣が伝わり、神社は近年の良縁を願う縁起物としても紹介しています。千木筥を知る手掛かりになるのが、秋の「だらだら祭り」です。神社の案内では、長い期間続く祭りにちなむ呼び名とされ、かつて千木筥を扱う店が境内に並んだと伝えています。

この社寺に伝わる願いごと
由緒や資料で確かめられた範囲で、次のような願いごとが伝えられています。
押すと、同じ願いごとが伝わる場所を地図で探せます。ご利益や効果を保証するものではありません。
時のながれ
- 寛弘2年(1005) — 一条天皇の御代に創建されたと伝わります。古くは飯倉神明宮・芝神明宮と呼ばれたことを、神社の由緒で確認できます。
- 江戸時代 — 徳川幕府の保護を受け、「関東のお伊勢さま」として庶民の信仰を集めました。神社検定の紹介では、千木筥は江戸時代から続く縁起物とされ、だらだら祭りで授与されていました。衣服の増加を願い、女性が箪笥などへ納める習慣も紹介されています。
- 昭和20年(1945)以後 — 神社の祭礼案内は、戦後のこの時期から千木筥を神社の授与品として出すようになったと説明しています。
- 平成17年(2005) — 9月16日に御鎮座一千年を迎えたと、神社の由緒に記されています。
このページで確かめたこと
資料照合/未解決
芝大神宮の祭礼案内は、千木筥の名の由来を一つに決めず、餅器を略したもの、社殿の千木の用材にちなむものなどの説を紹介しています。神社検定のコラムも複数の説を挙げ、三段の曲げ物の中に小豆が入ると形を説明しています。一方、願いの意味については、神社の案内が衣服を願う習慣と、最近広まった良縁の縁起物という説明を分けています。千木筥の形、名前の由来、願いの広がりは、同じ時期の一つの出来事とは限りません。
境内の現況は現地で確かめていません。現在の授与の種類・時期や初穂料は今回確認していません。
この節の確認に使った資料
近くの福
- 愛宕神社(出世の石段)(金の福・約881m)
- 虎ノ門金刀比羅宮(金の福・約1.4km)
- 波除神社(築地・災難除け)(除の福・約1.8km)
- 善福寺の逆さイチョウ(国指定天然記念物)(木の福・約1.8km)
参考・出典
- 御由緒
芝大神宮 - 太良太良まつり
芝大神宮 - 第29回 芝大神宮「千木筥」
日本文化興隆財団