波除神社(築地・災難除け)|どんな福が宿る場所か
萬治2年(1659)、明暦の大火後の築地埋立で堤防が波に流される難工事の折、海面に漂う稲荷大神の御神体を現在地に祀ると波風が収まったと伝わる神社です。以来「災難を除き、波を乗り切る」信仰を集めています。関東大震災で当時の社殿が焼失した後、現在の社殿は昭和12年(1937)に竣工しました。伊勢の神宮外宮と同じ神明造で、国産の檜を用い、神社公式は戦前の東日本で最後に造営された神社社殿と説明しています。本殿には嘉永元年(1848)製作の木造獅子頭一対が安置されています。震災で数多くの獅子頭が焼失するなか被災を免れた一対で、宝珠を冠する雌獅子と角を持つ雄獅子からなり、御祭神を守るように本殿大床の両側へ納められています。獅子頭は本殿正面から実際に拝観できます。社殿前には、尾張徳川家の蔵屋敷で船荷を陸揚げした小揚たちが天保9年(1838)に奉納した鋳鉄製天水鉢一対も残ります。高さ70センチメートル、上縁外径76センチメートルで、奉納者・世話人・鋳物師・奉納年を示す銘が鋳出され、築地の水運と信仰を伝える資料です。平成2年(1990)には、高さ約2.4メートル、幅約3.3メートル、重さ約1トンの厄除天井大獅子が再興されました。獅子頭一対と天水鉢一対は、いずれも中央区の区民有形民俗文化財です。

この社寺に伝わる願いごと
由緒や資料で確かめられた範囲で、次のような願いごとが伝えられています。
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時のながれ
- 萬治2年(1659) — 築地海面の埋立難工事の際、海面に現れた稲荷大神の御神体を現在地に祀ると波風が収まったと伝わります。
- 天保9年(1838) — 尾張徳川家の蔵屋敷で船荷の陸揚げに従事した小揚たちが、鋳鉄製の天水鉢一対を奉納しました。
- 嘉永元年(1848) — 南本郷町の島屋藤次郎が発起人となり、現在も本殿正面から拝観できる木造の獅子頭一対が製作されました。
- 大正12年(1923) — 関東大震災で当時の社殿と数多くの獅子頭が焼失しましたが、嘉永元年製作の獅子頭一対は被災を免れました。
- 昭和12年(1937) — 国産の檜を用いた神明造の現社殿が竣工しました。
- 平成2年(1990) — 御鎮座330年を記念し、高さ約2.4メートル、重さ約1トンの厄除天井大獅子が再興されました。
近くの福
- 芝大神宮(千木筥・関東のお伊勢さま)(縁の福・約1.8km)
- 愛宕神社(出世の石段)(金の福・約2.1km)
- 虎ノ門金刀比羅宮(金の福・約2.2km)
- 小網神社(強運厄除・東京銭洗い弁天)(除の福・約2.4km)
参考・出典
- 波除神社
波除神社(公式) - 歴史と境内案内
波除神社(公式) - 波除稲荷神社の獅子頭
東京都中央区 - 波除稲荷神社の天水鉢
東京都中央区