美多彌神社のシリブカガシ社叢(王森)|どんな福が宿る場所か
堺市南区鴨谷台の住宅街に残る、美多彌神社の鎮守の森です。神社は、古くから「王森」と呼ばれ、シリブカガシが「いっちん」の名で地域に親しまれてきたと紹介しています。堺市の文化財解説は、シリブカガシを百本近く数えるこの森を、造成前の泉北丘陵にどのような植物が生えていたかを知る手がかりとしています。森にはクスやサカキ、アラカシなども生育し、一本の御神木だけでなく、樹林全体に価値がある場所です。大阪府の指定一覧と堺市の文化財紹介では、1973年3月30日に府の天然記念物となっています。

時のながれ
- 延長5年(927年) — 神社公式は、創建年月は不詳としたうえで、『延喜式神名帳』に記された古社と説明しています。この年を創建年とはしていません。
- 永仁2年(1294年) — 神社公式は、この年にはすでに流鏑馬の神事が行われていたと紹介しています。
- 昭和48年(1973年)3月30日 — 『美多弥神社のしりぶかがし社叢』が大阪府の天然記念物に指定されました。府の指定一覧と堺市の文化財紹介が同じ日付を記しています。
- 平成26年(2014年)3月 — 神社公式によると、流鏑馬の神事が復活しました。現在の開催予定は、その年の催事案内で確認してください。
このページで確かめたこと
資料照合/未解決
神社名は公式サイトでは『美多彌神社』、府と市の文化財資料では『美多弥神社』と表記されています。指定年には資料差があり、神社の『神社と自然』は1972年としていますが、指定主体である大阪府の一覧と堺市は1973年3月30日です。ここでは府の一覧の日付で紹介しています。緑の百選の呼び方も資料で分かれ、堺市は『大阪みどりの百選』、神社は『大阪府緑の百選』と書いています。大阪府が平成元年(1989年)11月に発行した『大阪みどりの百選』の一覧を見ると、第78番『美多弥神社のシリブカガシの森』として掲載されており、これが府の側の正式な名称です。なお神社は平成2年に選ばれたと記しており、冊子の発行年月とは1年の差があります。堺市は、シリブカガシの実の底が深くくぼむことを名前の由来と説明しています。秋の参拝では、森を形づくる樹木と、落ちた実の形を見比べると、この場所の特徴が分かります。神社の自然解説には樹林面積8,250平方メートル、本数は100本近くという案内もありますが、調査時期は書かれていません。これらは資料にある案内値で、今回現地で測った数値ではありません。現地取材は未実施です。
この節の確認に使った資料
🗺 この地点を明治の地図で見る(今昔マップ on the web)
近くの福
- 櫻井神社(上神谷八幡宮)(除の福・約2.2km)
- 多治速比売神社(荒山宮)(縁の福・約3.2km)
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- 泉井上神社(いずみいのうえじんじゃ)(水の福・約5.5km)