大鳥大社 千種の杜(根上がりの大楠)|どんな福が宿る場所か
堺市西区の大鳥大社は和泉国の一ノ宮とされ、境内には「千種の森」と呼ばれる社叢と、地表に大きく根を張り出した「根上がりの大楠」があります。神社の境内案内では、大楠は東門そばの蓮池から本殿に寄った位置にあります。森の名には、日本武尊の御霊が白鳥となって降り立つと、一夜で木々が生い茂ったという社伝が結び付いています。神社公式は、白鳥が降り立った地に社を建てたのが起源で、今から約1900年前のことと伝えています。神社は大楠を御神木とし、根が上がる姿を「値が上がる・価値が上がる」に重ね、商売繁昌や事業繁栄を願う信仰も紹介しています。森の由来を語る伝承と、いま残る樹木の形の両方に目を向けられる場所です。

時のながれ
- 創建の伝承 — 神社公式は、日本武尊の御霊である白鳥が大和の琴弾原、河内の古市を経て当地に降り立ち、社を建てて祀ったと伝えています。
- 延長5年(927年) — 神社公式は、この年に完成した『延喜式神名帳』に名神大社として載ると説明しています。
- 慶長7年(1602年)・寛文2年(1662年) — 神社公式は、兵乱による焼失後に豊臣秀頼が再興し、のちに徳川家綱の命で再建されたと紹介しています。現在の社殿より前の建築の来歴です。
- 明治38年(1905年)・明治42年(1909年) — 神社公式によると、社殿は1905年8月に雷火で焼失し、現在の社殿は1909年に従来の形式を受け継いで再建されました。
このページで確かめたこと
資料照合/未解決
大鳥造という建築形式の古さと、現在の社殿が建てられた年代は分けて読むことができます。神社公式は現在の社殿を1909年再建と説明しており、白鳥の伝承の時代から同じ建物が残るという意味ではありません。大楠の位置については、神社の境内案内が『東門そばの蓮池の本殿寄り』、堺観光ガイドが『本殿東側』と紹介しています。同ガイドには樹齢600年を超えるとの説明もありますが、今回閲覧した公式3ページと観光ガイドでは、樹齢を調べた方法や時期までは分かりません。大楠への商売繁昌や財運の願いは、神社自身の『根上がりの大楠』のページで案内されています。樹形に結び付いた信仰として紹介するもので、利益や収入の増加が確かめられた事実ではありません。現地取材は未実施です。
この節の確認に使った資料
🗺 この地点を明治の地図で見る(今昔マップ on the web)
近くの福
- 蜂田神社(鈴の宮)(除の福・約1.9km)
- 石津太神社(いわつたじんじゃ)(金の福・約2.3km)
- 信太森葛葉稲荷神社(信太森神社)(縁の福・約3.7km)
- 聖神社(信太明神)(縁の福・約4.2km)
参考・出典
- 大鳥大社について
大鳥大社 - 大鳥大社の境内と摂末社
大鳥大社 - 大鳥大社|堺観光ガイド
堺観光コンベンション協会 - 【御神木】根上がりの大楠
大鳥大社