信太森葛葉稲荷神社(信太森神社)|どんな福が宿る場所か
和泉市の信太森神社には、白狐・葛の葉の伝説と結び付く大きな楠や井戸が残ります。葛の葉は陰陽師・安倍晴明の母と伝わり、この稲荷社は物語ゆかりの地として知られています。境内の「千枝の楠」は、和泉市指定天然記念物「葛の葉稲荷のクス」に当たり、白狐が姿を隠したという伝説をもちます。和泉市の文化財紹介には、白狐が人の姿に変わったときに姿を映したという「姿見の井戸」や、白狐石も登場します。大阪観光局は、葛の葉の物語から子宝を願う人などが多く訪れると紹介しています。木や井戸、石を手掛かりに、地域に伝わる物語をたどれます。

この社寺に伝わる願いごと
由緒や資料で確かめられた範囲で、次のような願いごとが伝えられています。
押すと、同じ願いごとが伝わる場所を地図で探せます。ご利益や効果を保証するものではありません。
時のながれ
- 葛の葉の伝承 — 安倍晴明の母とされる白狐・葛の葉が、境内の楠に姿を隠したと伝わります。姿見の井戸には、人の姿に変わった白狐が自分の姿を映したという話も残ります。
- 日露戦争以降の信仰 — 和泉市の文化財紹介は、姿見の井戸に出征する兵士やその家族が無事を祈って参ったと伝えています。これは白狐の物語とは別に、井戸に重ねられた祈りの歴史です。
このページで確かめたこと
資料照合/未解決
和泉市の神社紹介では巨木を「千枝の楠」、指定文化財一覧では「葛の葉稲荷のクス」と表記しています。文化財として残る木の記録と、白狐が隠れたという伝説は区別しています。同市の神社紹介には和泉式部の歌碑や松尾芭蕉の句碑もあり、物語が文学と結び付いてきた様子をたどれます。一方、信太の森ふるさと館は別の場所にあり、和泉市は、隣接する信太の森の鏡池を「葛の葉伝説」の場面を彩ったと言い伝えられる池として紹介しています。伝説の舞台を神社の境内だけに限定することはできません。
境内の現況は現地で確かめていません。井戸の現在の水面や、石・碑を見られる範囲は今回確認していません。
この節の確認に使った資料
🗺 この地点を明治の地図で見る(今昔マップ on the web)
近くの福
- 聖神社(信太明神)(縁の福・約1.2km)
- 泉穴師神社(いずみあなしじんじゃ)(縁の福・約2.2km)
- 泉井上神社(いずみいのうえじんじゃ)(水の福・約2.7km)
- 大鳥大社 千種の杜(根上がりの大楠)(木の福・約3.7km)
参考・出典
- 葛葉稲荷神社
大阪観光局 - 信太森神社(葛の葉稲荷)
和泉市文化財活性化推進実行委員会 - 指定文化財一覧
和泉市文化財活性化推進実行委員会 - 信太の森ふるさと館
和泉市