現地レポ
三重・福王神社へ行ってきました|毘沙門天王と238段、天狗の踊り場
福王神社(三重県菰野町)は毘沙門天王を祀る神社で、駐車場から天狗坂(延長326m)と石段(案内では238段)を上って本殿へ行きます。御朱印・御祈祷・お守りは毎月3日・13日・23日と正月・大祭の日だけ。奥の院へは本殿の右手から山道で片道20分あまりでした。
目次(11項目)
三重県菰野町(こものちょう)の福王神社(ふくおうじんじゃ)へ行ってきました。地図アプリでは「福王神社 毘沙門天王」の名前で出てくる、毘沙門天王を祀る福王山の神社です。いちばん下の駐車場に車を停めて、天狗坂と石段を上って本殿へ。そこから奥の院まで、山道を往復してきました。
10月29日(木)の午後に参拝。天狗の伝説がある神社という事をThreads上で知り、凄く興味がわき、現地に足を運んできました!
駐車場は下に広い1か所、上に第1〜第4

車で走っていくと、道路の左手に看板が見えてきます。天狗の顔の下に、2匹のムカデに挟まれて「福王山毘沙門天王」の文字。その下には「開運 毎月 三日 十三日 二十三日」とありました。

看板に沿って進むと大きな鳥居があり、そのすぐ先の、左へ坂を上がる分かれ道にも案内が出ています。Google マップで見ると、ここから神社まではまだ1.5キロほど。歩道らしい歩道はないので、歩くならちょっときついかな、という印象です。

13時20分ごろ、最初に見えてきた駐車場に停めました。ちゃんとは数えられませんでしたが、50台以上は停められそうな広さです。平日の昼で、停まっていた車は1台だけでした。

歩きたくない人、遠そうだなと感じる人は、案内のとおり上の第1〜第4駐車場まで車で行ったほうがいいと思います。

すぐ上には「最速参拝競走 in 福王神社」の幕。「激坂330m」「階段238段」と書かれていて、石段の数を見たのはこれが最初でした。

神社やお宮の案内がいろいろ貼り出されている一角は、観光協会の建物のシャッターが閉まっていました。お土産屋さんも、3のつく日だけ開いているのかな、という印象です。

貼り紙の一枚は、今年の日程表でした。
毎月 3日・13日・23日
命日(縁日)で神社は開いています
天狗坂は5分半、振り返ると広い景色

右手に少し上がると、「天狗坂」の石柱があります。

案内板の数字は、平均斜度18%、最大斜度26%、延長326m。この坂を上ることで、体内にたまった邪気が汗と吐く息にまじって、天狗様の力で出ていくと言われている、と書かれています。毎年5月には、自転車で駆け上がる奉納行事「天狗坂上がり」もあるそうです。

実際に歩いてみると、かなりきついです。

上がっていくと、第4、第2、第1の順に駐車場が出てきます。それぞれ10台ほど、合わせて30台くらいは近くまで車で行けると思います。体力に自信がない方やご高齢の方は、上の駐車場がいいと思います。
坂の始まりから鳥居まで、測ってみたら5分30秒ほど。急いだわけでも、ゆっくり歩いたわけでもないので、目安は5分ちょっとです。

坂の上で振り返ると、景色がきれいでした。たぶん四日市のほうを見渡せているのだと思います。

鳥居の少し左には「東海自然歩道」の案内板。東京の高尾から大阪の箕面まで、1350キロを結ぶ道だそうです。区間の表には、この神社の名前も入っています。
先日行った椿大神社でも、東海自然歩道の看板を見つけました(そちらの数字は1,376キロ)。「あれとつながっているのかな」と気になっています。全部つながっているなら、ずっと歩くと奈良や京都のほうまで行けるのかもしれません。ロマンがあるなと思いました。
階段は数えたら228段、案内では238段

鳥居の脇には「毘沙門天王」の石柱と、菰野町の説明板が立っています。

説明板によると、参道には直径4mにもなる「千段杉」(太子杉)のような巨木がそびえています。添え書きには、千段杉は令和3年(2021年)3月2日に強風の影響で倒れ、いまは根本だけが保護されている、とありました。
鳥居のところの最初の8段から、石段を上り始めました。


途中には「神道大教正 櫻恵大神」と彫られた石碑や

毘沙門天王の石柱と鳥居

「豊川吒枳尼真天」の石柱が並ぶ一角があります。

ベンチが2つあったので、せっかくなので座って、少し考えごとをしながら休憩。空気がすごく新鮮で、気持ちよかったです。


石段は、工事の車や神社の方が通る細い車道を何度かまたぐので、途切れ途切れになります。

上に着いたのは13時45分ごろ。私が数えたら228段でした。途切れた所も数えるのか、単純に数え間違えたのか。幕に「階段238段」とあるので、238段のほうが正確なんじゃないかなと思います。
時間はベンチでの小休憩も込みで11分ほど。石段はそれほど急ではなく、天狗坂のほうがもっときつかったです。

本殿と由緒

本殿にお参りしました。見上げると、上のほうに天狗の面が掛けられています。扉は閉まっていました。

本殿の左に由緒の掲示板があります。右半分の「福王神社の由緒」には、御祭神として饒速日命・天照大神・倉稲魂命・大山祇神・応神天皇・市杵島姫命・毘沙門天・聖徳太子。福王山は大和の信貴山と並ぶ太子崇敬の霊場で、古木の大樹に天狗が住むという天狗伝説が生まれ、鈴鹿の野登山とともに京都の鞍馬山と結ばれていた、と書かれています。

左半分の「毘沙門天王御縁起」は、敏達天皇五年(五七六年)に百済国から献じられた仏工・安阿弥が彫った尊像を、聖徳太子がこの霊場に負って来て安置した、という内容です。天狗坂の案内板では、写真の説明に「ご本尊は西暦五七七年に仏師安阿弥が、毘沙門天を刻み」とありました。年が1年ちがっています。
御朱印は毎月3日・13日・23日だけ

由緒の掲示板のさらに左に社務所がありますが、この日は開いていませんでした。日程表の貼り紙には、こうあります。
御朱印ご希望の方は、社務所受付までお越しください。
お守り・みくじは休憩所(参集所)にてお受け下さい。
御祈祷は命日・正月・大祭に受け付けていて、受付は15時まで。公式サイトも「ご祈祷・お守り授与・御朱印につきましては、毎月3日、13日、23日にのみご対応」で、正月1日〜3日と春・秋の大祭の日は随時です。今年の大祭は、春が4月11日・12日、秋が10月11日・12日でした(日程表)。
この日は29日なので、御朱印は受けられませんでした。御朱印を受けたい方は、3のつく日に合わせて行くのがよさそうです。

ご利益と伝わるもの
菰野町の説明板には「毘沙門天を福徳の神として祀り、数多くのご利益がある神社として親しまれています」とあります。
掲示板の御祈祷の一覧には、就職・進学・良縁・学業成就・厄除・交通安全・病気平癒・合格・健康・商売繁盛・家内安全。
奥の院の参道の案内図では、七福神に財運・学徳・招福・開運・延命・福徳の言葉が添えられています。
奥の院へ、片道22分の山道
本殿のあたりで、工事の業者の方が声をかけてくださいました。奥の院へ行くときの注意を聞くと「ヒルがいるからそれだけ注意して」とのこと。足を伝って上がってくるので、半ズボンなどで肌が出ているとかゆくなるかもしれない、という話でした。

境内には「参道の改修工事を行っています」の看板もありました。工事期間は2026年12月25日までで、工事中は帰り道の一部区間が通れないそうです。

奥の院へは、本殿のすぐ右手から上がっていけます。

登り口の案内図「奥の院参道と七福神めぐり」には、太子堂から奥の院まで約600m、歩いて約30分。七福神の毘沙門天は本殿に祀っていること、急な山道でガレ場が多く、落石やヒルにも注意してほしいことも書かれています。




道が分かりにくいところは、目印をたどれば迷わないと思います。ピンクのシールのようなものが貼られた白い棒と、木に巻かれた紐です。


出発して5分ほどで「ここより500m」の札。案内のとおり、七福神様がいらっしゃいました。

途中には、なぜか小さなサイズの五重塔もありました。

残り400mのあたりにも七福神様。この手前にもいらっしゃったのですが、撮り忘れています。

この辺りから、かなりきつくなりました。勾配が急なうえに、足元は石がごろごろしていて歩きにくいです。滑りやすい靴は絶対にやめたほうがいいと思います。

特に、折り返しの残り300mあたりから、さらにきつくなります。


残り200mあたりには、旗のようなものがありました。

この辺りに「神水」の札があります。ただ、水は何も出ていませんでした。

残り100m、あと少しです。その先の「残り25m」の札を左に曲がると、奥の院に着きます。

着いたのは14時15分ごろ、片道22分でした。この日は全国的に冷え込んで、朝方は冬に近い寒さだったのに、着いたときには汗でびしょびしょ。長袖は脱ぎました。
着いた所には「天狗の踊り場」と書かれた札。天狗様が出てきて踊っていた場所、という意味なのかな。調べてみないと分かりません。

そのすぐ横に、奥の院がひっそりとあります。参拝しているのは私一人だけで、途中の道でも誰ともすれ違いませんでした。とても静かで、気持ちが安らぐ感じでした。

戻ろうとしたら、なぜか「素振禁止」の札がありました。下る途中にも、もう1本。素振り禁止って何なんだろう、と思いながら下りました。※後で調べたけど、この看板の謎は分からなかった...

下りは楽ですが、スピードが出やすく、苔のついた石や水がたまっている所もあって、とても滑りやすいです。私も軽く滑りそうになりました。サンダルではまず来られませんし、底のすり減った靴もやめたほうがいいと思います。
下りは20分ほどで、往復40分ちょっと。休まずに歩いてこれなので、休みながらなら1時間ほど見ておけば大丈夫だと思います。
帰りの石段で

帰りの石段の途中、左手にすごい渦を巻いた木がありました。不思議と引き寄せられて、写真を撮りました。なんだか、人が横たわっているような形に見えます。
車がないなら、のりあいタクシーとバス

駐車場に戻ってトイレに寄ると、福王神社の Instagram「天狗の天ちゃん」の貼り紙がありました。

駐車場には、菰野町のりあいタクシーの乗降場所の看板もあります。
- 同じエリアの中なら1人1乗車300円。ほかのエリアへは中部600円・南部1,000円(小学生・65歳以上・障がい者は200円・400円・700円、未就学児は無料)
- 事前の予約が必要。運行と予約の受付は8時から17時、年末年始(12月29日〜1月3日)は運休
- コールセンターは 059-396-0292

福王神社は北部エリア。湯の山温泉駅や菰野駅は南部エリアで、電話でも確かめたところ、そこからだと1,000円とのことでした。

最初の分かれ道のあたり、神社まで1.5キロほどの所には、バス停「福王山」があります。

三重交通の近鉄四日市経由JR四日市行き(2022年10月1日改正の時刻表)。ここにも、のりあいタクシーの乗降場所「福王山」の看板があって、神社の駐車場までは同じエリアなので300円です。
車がない場合は、次の3通りになりそうです。
- 電車とバスで「福王山」へ。そこから、のりあいタクシーで神社の駐車場まで(300円)
- 電車で来て、駅からのりあいタクシーで神社の駐車場まで(湯の山温泉駅・菰野駅からは1,000円)
- 電車とバスで「福王山」へ来て、そこから歩く。いちばん安いけれど、1.5キロほどの坂道をかなり歩きます
訪ねる時のポイント
- 所在地: 三重県三重郡菰野町田口2404。新名神の菰野ICから12キロ・約25分(公式サイト)
- 駐車場: 天狗坂の下に広い駐車場、坂の途中に第1〜第4駐車場
- 御朱印・御祈祷・お守り: 毎月3日・13日・23日と、正月1日〜3日、春・秋の大祭の日(公式サイト)
- 奥の院: 本殿の右手から片道22分。休憩込みで往復1時間ほど。ヒルに注意、滑りにくい靴で
- 参道の改修工事は2026年12月25日までの予定(現地の看板)
帰り道に
帰りに近くのコンビニで、地元の方だった店員さんに、菰野町でおすすめの食事どころを聞いてみました。教えてもらったのは、神社から車で20分ほどの「とんかつ綾」です。

とんかつは結構好きなので期待して向かったのですが、着いたのがちょうどランチとディナーの間で、食べられませんでした。東名阪の四日市インターのすぐ近くだそうなので、車で来た方は帰りがけにのぞいてみてもいいかもしれません。
こうした地元だけで食べられるものも含めて、参拝を楽しめたらいいなと思っています。
境内の場所とデータは福王神社のスポットページにまとめています。同じ三重県の椿大神社へ行ってきましたもどうぞ。
全国の神社・お寺などを地図で探せます。→ 福跡マップで見てみる
参考・出典
15件出典に基づいて掲載しています
- fukuou-jinja.sakura.ne.jp
- fukuou-jinja.sakura.ne.jp
- fukuou-jinja.sakura.ne.jp
- 現地説明板「福王神社の由緒」「毘沙門天王御縁起」(福王神社・2026-10-29 撮影確認)
- 現地説明板「福王神社」(菰野町・2026-10-29 撮影確認)
- 現地説明板「天狗坂」(2026-10-29 撮影確認)
- 現地案内図「奥の院参道と七福神めぐり」(福王山観光協会・2026-10-29 撮影確認)
- 現地掲示「令和8年(2026)福王神社 日程表(予定)」(2026-10-29 撮影確認)
- 現地掲示「御守・お札・授与品は休憩所にて授与致します」・御祈祷の一覧(2026-10-29 撮影確認)
- 現地掲示「参道の改修工事を行っています」(2026-10-29 撮影確認)
- 現地の幕「最速参拝競走 in 福王神社」(2026-10-29 撮影確認)
- 現地案内板「東海自然歩道」(三重県・環境庁/2026-10-29 撮影確認)
- 菰野町のりあいタクシーの乗降場所の看板「福王神社」「福王山」(2026-10-29 撮影確認)
- 三重交通「福王山 01のりば」時刻表(2022年10月1日改正/2026-10-29 撮影確認)
- 菰野町のりあいタクシーのコールセンターへの電話での問い合わせ(2026-10-29)
この記事について
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