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縁 縁の福 資料確認済み

鈴虫寺(華厳寺)|どんな福が宿る場所か

自治体史・公的アーカイブ・寺社の公式由緒等、一次資料で内容を確認済みの情報です。
位置精度: 地点特定 / 最終確認日: 2026-09-05
石段の下に立つ「鈴虫の寺 華厳禅寺」の寺号標
石段の下に立つ「鈴虫の寺 華厳禅寺」の寺号標

鈴虫寺は、京都市西京区松室にある妙徳山華厳寺の通称です。寺院公式は、四季を通じて鈴虫の音が聞けることが名前の由来と説明しています。その縁起によると、開山の鳳潭上人が宝永6年(1709)に入寺した松尾上山田村の安照寺が、のちに華厳寺と改められました。

石段を上がった山門脇には、わらじ姿の幸福地蔵菩薩が立つと案内されています。わらじは、人々のもとへ歩いて願いをかなえに行くため、という寺の教えにつながるものです。寺は、願いは欲張らず一つだけにするよう案内しています。

寺の歴史をたどるなら、地蔵だけでなく、公式が寺内で見られると案内する開山・鳳潭上人の座像や墓も手がかりになります。現在地へ移ったのは1723年で、「華厳寺」という寺号になった1715年とは別の出来事です。

時のながれ

現地の写真

幸福地蔵大菩薩。山門を入ってすぐ左に立つ
幸福地蔵大菩薩。山門を入ってすぐ左に立つ
山門の掲示。見学志納料と見学時間が書かれている
山門の掲示。見学志納料と見学時間が書かれている
石段の下に立つ「特別見学寺院 鈴虫寺」の説明板
石段の下に立つ「特別見学寺院 鈴虫寺」の説明板
「開山 三百年」の看板。享保八年(1723年)の創建から数える
「開山 三百年」の看板。享保八年(1723年)の創建から数える
寺のすぐ手前に立つ京都市の観光案内図。鈴虫寺・苔寺・松尾大社への徒歩の分数が示されている
寺のすぐ手前に立つ京都市の観光案内図。鈴虫寺・苔寺・松尾大社への徒歩の分数が示されている
山門前から石段を見下ろしたところ。石畳の参道が下の道路まで続く
山門前から石段を見下ろしたところ。石畳の参道が下の道路まで続く
境内の石畳の道と、脇に置かれた一枚板のベンチ
境内の石畳の道と、脇に置かれた一枚板のベンチ
客殿前の庭。刈り込まれた植え込みの中、石の上に像が置かれている
客殿前の庭。刈り込まれた植え込みの中、石の上に像が置かれている
境内から北東を見下ろしたところ。手前に駐車場、奥に京都市街と山並みが見える
境内から北東を見下ろしたところ。手前に駐車場、奥に京都市街と山並みが見える
授与所の掲示。「鈴虫寺オリジナルキャラクター りんねんくん ぷっくりシール 1000円(税込み)」とある
授与所の掲示。「鈴虫寺オリジナルキャラクター りんねんくん ぷっくりシール 1000円(税込み)」とある
石段の下の道沿いに建つカフェ「BAMBOO COFFEE」の外観
石段の下の道沿いに建つカフェ「BAMBOO COFFEE」の外観
「BAMBOO COFFEE」の道路脇の看板
「BAMBOO COFFEE」の道路脇の看板
境内に立つ祠。額に「當山鎮守 龍大明神」とある
境内に立つ祠。額に「當山鎮守 龍大明神」とある
参道脇の立て札。「拝観時間 午前九時より 入門四時三〇分 閉門五時 鈴虫寺」とある
参道脇の立て札。「拝観時間 午前九時より 入門四時三〇分 閉門五時 鈴虫寺」とある
京都市都市計画局都市景観部風致保全課による説明板「歴史的風土特別保存地区について」。嵐山歴史的風土特別保存地区の範囲を示す地図が添えられている
京都市都市計画局都市景観部風致保全課による説明板「歴史的風土特別保存地区について」。嵐山歴史的風土特別保存地区の範囲を示す地図が添えられている
鈴虫寺(華厳寺)の位置を示す地図
この地点の地図(地理院タイルに地点を加筆)

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このページで確かめたこと

現地確認/資料照合/未解決

寺院公式の歴史ページには、1709年の出来事を、冒頭の縁起では鳳潭上人が無住の安照寺に入寺したとし、後の人物紹介では安照寺を建立したとする、異なる書き方があります。1715年の改称、1723年の現在地への移転は冒頭の縁起に基づき、1709年をそのまま現在地の創建年とはしていません。また、寺院公式は地蔵を「石段を上った山門脇」、京都府観光連盟は「山門前」と案内します。いずれもわらじと一願の信仰を紹介していますが、同じ信仰が紹介されていることと、願いの実現が確かめられたことは別です。

2026年9月23日に現地を訪ね、寺号標、山門の掲示、石段下の説明板、幸福地蔵大菩薩、開山三百年の看板、寺のすぐ手前に立つ京都市の観光案内図を撮影しました。わらじを履いた幸福地蔵は、山門を入ってすぐ左に立っています。寺を出るときは右手になります。

実際に行く方のために、現地の掲示に書かれていたことを挙げます。山門の掲示は「特別見学寺院 見学志納料 御一人 金五〇〇円(中学生以下 金三〇〇円)」「茶菓子(無料)さし上げます」「見学時間 午前九時より 午後入門 四時三十分迄」「閉門 五時」と書かれています。これは寺院公式サイトの案内(9時から17時・入門16時30分・500円・茶菓子つき)と一致します。ただし当日の最終の法話は16時20分の回で、16時06分に着いて最終回に入れました。入門の締切と、法話の最終回の開始時刻は別のものとして案内されています。駐車場の警備員の方によると、前日の9月22日は16時でも満車だったとのことです。

寺のすぐ手前に立つ京都市産業観光局の観光案内図には、鈴虫寺まで徒歩1分、苔寺まで5分、松尾大社まで16分、阪急松尾大社駅まで17分と示されていました。

この地への創建年について、現地の掲示どうしで書き方が違います。石段下の説明板は「正徳五年未年この地に華厳寺創建せし」とし、境内入口の「開山三百年」の看板は「華厳寺開山鳳潭僧濬上人が京都洛西のこの地に華厳寺を創建されたのが享保八年(一七二三年)の事」としています。寺院公式サイトは正徳五年(1715)の改称と享保八年(1723)の現在地への移転を分けて書いており、当ページは公式サイトの書き方に従っています。

幸福地蔵の制作年代、鳳潭上人の座像・墓を見られる範囲は、今回も確認できていません。法話の回数と最終回の時刻は日によって変わることがあります。参拝前に寺の最新案内をご確認ください。

この節の確認に使った資料

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参考・出典

3件出典に基づいて掲載しています

訂正履歴

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